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ご挨拶

2019

平成最後の・・・という枕詞が沢山並んだ年末年始でした。この新年の挨拶文も、平成最後の・・・になります。
思い返すと、私は平成元年に大学院博士課程に進学し、以来日本でポスドク、英国でポスドク、国立医薬品衛生研究所を経て山梨大学へ・・・と、平成の年月と同じだけ研究を重ねてきたことになります。平成が終わる今、私の研究も・・・という落ちにはなりません。ノスタルジーを感じつつも、平成での研究成果を基に、さらに大きな展開を求めて新しい元号の時代を迎えたいと思っています。

 昨年の本稿に、「本年はサイエンスの優先順位をきっちりとキープして活動する予定」と記載しました。確かにそうなのですが、なかなか簡単にはできません。どうしても目先の細々とした仕事に時間を取られて仕事をしたような気になりがちでした。残された時間は限られています。少し色褪せてきた単語ではありますが、以下の言葉を掲げて、再度身を引き締めていきたいと思います。今年は「サイエンス・ファースト」です。

 薬理学講座を主宰して13年目を迎えました。干支が一回りしたことになります。あっという間でしたが、その間、本当に多様な研究が繰り広げられました。グリア研究の進展は勿論ですが、それ以外に膀胱、網膜、脳卒中、皮膚、肥満細胞等々、当初思いもしなかった研究領域を、グリア、非細胞自律性、ATP等々のキーワードで持ち込んでくださったスタッフ、大学院生、学部学生の皆さんに、本当に感謝申し上げます。
多様ですが、それぞれが深堀りされていて、根っこの深いところでみんな繋がっているのも気に入っているところです。面白い研究室になってきたと思います。
新しい元号とともに、もっと面白い研究を展開していこうと思います。

山梨大学大学院総合研究部医学域薬理 / 山梨大学医学部薬理  薬理学講座 教授 小泉 修一

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