2015
昨年はじめに考えた計画のほんの一部しか達成できないまま、新しい年を迎えてしまいました。毎年のことですので、また来年の年頭も同じようなことを思っているのかもしれません。
計画にいろいろ盛り込みすぎるから、計画が大雑把過ぎるから等、色々な理由が考えられますが、毎年同じ事を繰り返していることを考えると、これは私の変えられない性質なのかもしれません。 ですから、今年は1つに絞ってとか、計画を綿密にして・・・ とか考えないことにしました。
これを逆手にとって、1割でも達成できればOKとなるような、壮大な計画を立てることにします。具体的には、恥ずかし過ぎて公表がはばかられるので、書くことを控えます。
来年初に反省とともに種明かしをする予定です(多分)。
昨年は「全力で走る」と書きました。
全力で走って来たつもりですが、それだけでは足りないことがわかりました。箱根駅伝に影響されたわけではありませんが本年は「記憶に残る走りをする」にします。
ラボには様々な素晴らしい記録があります。日本、世界には、もっと多くの素晴らしい多くのサイエンスの記録があります。
これら記録の更新に果敢に挑戦するような走りをしたいと思います。
但し、記録は大切ですが、単なる記録競争・点数競争に重点が置かれた昨今のサイエンスには違和感を覚えます。
折しも昨年は、現代サイエンスが置かれている負の側面が一気に露呈したような気がします。
単に点数を競うのではなく、サイエンスの記録に嫌でも残るような「記憶に残る走り」をしたいと思います。
何とも抽象的すぎますが、年の初めにこんな事をぼんやり考えていました。よろしく御願いします。
山梨大学大学院総合研究部医学域薬理 / 山梨大学医学部薬理 薬理学講座 教授 小泉 修一