Project 04
ATP受容体の生理機能と病態解明の研究
細胞外ATPは、グリア-神経細胞連関で中心的な役割を果たしますが、他の末梢臓器、例えば皮膚、膀胱上皮、免疫細胞等でもその制御に必須の役割を果たしています。私達は、ATP及びその受容体P2受容体に注目して、下記のような各種臓器におけるプリン作動神経の生理及び病態生理機能の解明を目指しています。また、各種ATPイメージング法(図)の開発も行っています。
- ATP受容体を介する脳グリア‐神経連関研究
- 細胞外ATPイメージング
- ATPを介する脳-末梢(免疫細胞)連関研究
- 膀胱上皮ATP受容体と下部尿路機能に関する研究 ・皮膚ATP受容体と皮膚疾患に関する研究
- ATP放出メカニズムの解明
図 海馬アストロサイトからのATP放出イメージング
代表論文
Sano et al, JCI Insight, 6, e135391(2021). doi: 10.1172/jci.insight.135391.
Kinoshita et al, EBioMedicine, 32, 72-83 (2018). doi: 10.1016/j.ebiom.2018.05.036.
Nakagomi et al, SciRep, 6, 29761(2016). doi: 10.1038/srep29761.
Imura et al, GLIA, 61, 1320-1330 (2015). doi: 10.1002/glia.22517
Inoue et al, J Invest Dermatol, 134, 1465-1468(2014). doi:10.1038/jid2013.516
Kawamura et al, J Clin Invest, 122, 722- 732 (2012). doi: 10.1172/JCI58618
Koizumi et al, Nature, 446, 1091-1095 (2007). doi: 10.1038/nature05704.
Koizumi et al, PNAS, 100,11023-8 (2003). doi: 10.1073/pnas.1834448100.